高齢猫の慢性腎不全について

高齢猫の慢性腎不全

ペットとして、家族の一員として大切な我が家のネコちゃん。できれば、長生きしてもらいたいものです。しかし、年をとると必然的に体が弱ってきます。特に高齢猫にとって宿命ともいえる病気は腎臓が弱ってくる「慢性腎不全」。これにより、命を落とす高齢猫は三頭に一頭はいると言われているほどポピュラーな病なのです。

 

果たしてどのようなものなのか見てみたいと思います

●慢性腎不全とは

 

腎臓は血液をろ過したり、尿の生成をする大切な臓器です。猫はあまり水を飲まないため、腎臓に負担がかかりやすいと言われています。どんなに健康なネコちゃんでも10歳を過ぎたあたりから腎機能が衰え始め、15歳を過ぎると「慢性腎不全」の症状が現れ始めます。これらは、特に飼い方その他に問題がなくても発症してしまうケースも多く、原因は未だに不明です。慢性腎不全の代表例として「痩せてきた」、「水を良く飲む」などの状態が現れます。これらは「老化現象」だと思って飼い主が放置しておく事も多いです。

 

動物病院で「慢性腎不全」と診断されるのは健康診断による血液検査による事が多く、この値が規定外の異常な値を示した時に慢性腎不全だと判断されます。しかし、腎機能の7割程度が不全にならないと数値上は異常を示さない事にも注意が必要です。つまり、数値に表れるときにはかなり慢性腎不全は進行している事になります。

 

●慢性腎不全の治療法

 

残念な事に慢性腎不全と診断された場合、完治させる事はできません。治療としてはいかに慢性腎不全の進行を遅くするかという方法になります。主な処置としては食事を腎疾患専用のフードに切り替える事になります。ただし、ネコちゃんによってはこの食事を嫌う子もいるので、慣らすように飼い主の努力が鍵となります。

 

ある程度慢性腎不全が進行しますと、脱水状態になりますので、動物病院に行き定期的に輸液などをしてもらう必要があります。その他、食事や水を飲む様子もチェックし異常がないかどうか日頃から注意して観察する必要があります。慢性腎不全の特徴として季節の変わり目などに急に症状を悪化させるケースが見られるからです。
このように慢性腎不全は高齢猫にとって決して看過できないものです。愛猫の健康を考える際に是非覚えておきたいものです。